石炭を乾留し、コークスを製造する過程で石炭中の水分や揮発分はガス化する。この状態のガスを生ガス(粗ガス)といい、多くの有効成分、不純物を含有している。主な有効成分としては、タール・アンモニア・ベンゾールがあり、不純物としては、ナフタリン・硫化水素・シアン化水素などがある。
したがって生ガスの状態で気体燃料として使用すると、不完全燃焼・配管やノズルの閉塞・腐食、燃焼ガス中の亜硫酸ガス濃度増大など、設備諸トラブルや環境上の問題が発生する。化工設備は、有効成分の回収と不純物の除去を行い、生ガスを安全に使用できる精製ガスにする設備である。 |
|