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イギリスにある世界最古の鉄の橋「アイアンブリッジ」は、1709年にコークス製鉄が初めて成功した場所にある |
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木炭による高炉製鉄法は、15世紀頃にドイツ・ライン川流域で誕生し、イギリス、そして西ヨーロッパ全域へと普及していった。1709年、イギリスで熱源としてコークスの試用に成功。1735年には実用化され、鉄生産は新たな時代を迎える。
また、19世紀後半にはドイツでコークス炉の技術が発達し、1897年、南西部ザールラント州でコークス工場が本格的に稼働を開始。やがて、強度と反応性の良さを兼ね備えたコークスが開発されていった。その後、高炉製鉄法は、熱源であるコークスに支えられ、300年間にわたり、鉄生産の主流となっている。 |
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1709年 |
アブラハム・ダービー1世(英)高炉にコークスを試用 |
1735年 |
アブラハム・ダービー2世(英)コークス炉操業。鋳物銑を生産 |
1740年 |
ベンジャミン・ハンマン(英)るつぼ炉による製鋼に成功 |
1766年 |
ジョージ・クラネージ(英)反射炉を発明 |
1775年 |
ヘンリー・コット(英)パッドル法を開発 |
1784年 |
ヘンリー・コット(英)パッドル炉を発明 |
1828年 |
ネールソン(英)高炉の熱風送風を発明 |
1856年 |
ヘンリー・ベッセマー(英)ベッセマー転炉製鋼法を発明 |
1862年 |
ロンドン万国博にベッセマー転炉製鋼法を出展 |
1864年 |
ピエール・マルタン(仏)平炉による製鋼法を完成 |
1879年 |
ウイリアム・シーメンス(英)孤光式電気炉の特許を取得
ギルグリスト・トーマス(英)トーマス転炉法の理論を確立 |
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